フィッシュマンレースin焼津大井川港に参加してきた①
2018年3月4日(日)静岡県焼津市大井川港にて。
ツールドニッポンのシーズン初戦に位置したこのレース。
いつの話だって感じですが書いていこうかと思います。
本格的なレース初挑戦のスズカエンデューロ8hで悔いを残した私は、リベンジとしてこちらに参加。
100kmチャレンジの女子の部にエントリーしました。
100人で走るとのことで、82位の焼津賞を狙って完走するのが目標でした。
スズカエンデューロではおよそ100km走って自分ではこんなもんだろうと思っていましたが、今回は時間制限が4時間でスズカの半分で足切りとなります。
インフルエンザや風邪が立て続けて、練習が全くできておらず体調不良によるラッキー減量のみでレースに臨むことになりました。
ロードレースの良いところは、体重が軽ければ速度が上がるというところです。筋力で走るか軽量化して走るかという選択肢があるような気がしています。
レースバイクの変更点
スズカエンデューロ8hの時はスプロケを25Tにして大失敗でした。
登りが多く、いや、むしろ登りばっかりでした。
しかし今回は漁港と周辺公道をサーキット化したほぼフラットなど平坦コースとなっており、まさに25Tスプロケが火を噴くぜ!という感じです。
28Tの完成車状態に戻していましたが、またまた25Tに戻しての参戦となりました。
それ以外の変更点と言えば、すでに実装済甚だしいブレーキキャリパーがアルテグラになったくらいです。
現地にて。
今回のレースは焼肉部の部長のお声かけにより、Kさんご夫婦と我ら夫婦の5人がソロ100kmチャレンジで参加という感じでした。
仲間がいると緊張しないしただ楽しい感じでした。
そこでKさん奥さん(平坦女王と私は呼んでいます。とにかく平坦が速い!)から、女子エントリーは7人でさらに強化選手とかツールド沖縄の調整で走りますみたいなガチ選手、腕に覚えのある女子選手しかエントリーしてなさそうということを聞きます。
お祭り気分は私たちだけかもねーと朝から笑う。まじかー。舐めてたわー。
試走。
今回は前回の焼津フィッシュマンレースとコースが違うようで、試走は強制ということになっていました。
走ってみると折り返しがヘアピンかつ道幅が狭く、先頭集団とかち合うと脚を止めなくてはならないかもしれない状況が安易に理解できました。
試走の段階では風がそよ風だったので気持ち良くおしゃべりしながら走りました。
この時に、足切り4時間だから最低でも速度25km/hを維持しなければリタイアになってしまうなぁという恐怖をじわじわ感じていました。
試走は23km/hくらいで走っていたので、これで走り続けても足切りか〜というレース参加がこれで3回目という初心者の私にとっては、考えてもしょうがない気がしてぼんやりと不安なままピットへ戻ってきました。
レースの作戦。
最後まで夫が前を引き風除けになって時間ギリギリまで走り続ける。
絶対に前に出ない。しかしスリップストリームに入りすぎて飛び出てしまう事があるので、それに気をつけてひたすら後ろに付くという作戦にしました。
レース開始。
毎回ゼッケン付けるのにもたつくので後ろから数えた方が早いくらいの位置からスタート。
パレードラン的にのんびり進むが、そうそうに焼肉部チームから千切れる。
追いつきたいと夫に言うが「君の脚では彼らのペースについていけないから追ったらリタイアすることになる」と言われ追うのを断念。
1週目はキラキラ光る春の日差しにウキウキ楽しく走る。
もしかしたらウィンドブレーカーいらなかったんじゃないかって思いながら。
二周目に事件は起こる。
早々にスリップストリームで飛び出てしまう。私は下手くそなのである。
ヘアピンで折り返しの後、追い風に変わるタイミングでうまく空気抵抗を逃して出てしまった。
「抜いちゃったから抜き返して前について!」
と夫にオーダーを出すが抜き返して合流してと思ったのか、抜き去り一人で焼肉部に合流しようとする。
何度も叫ぶが無視して言ってしまう。
しょうがなく、2周目から下ハン握ってスプリント。なんでや。
当然脚がなくなり、カロリーもなくなる。
しばらく口喧嘩するが体力がなくなるのでやめた。完走目指して走り出した2人であった。
走りながらの補給。
私は走りながらの補給が苦手だ。そもそも私は2016年12月25日にサンタクロースがロードバイクをくれた、その2ヶ月前にサイマプレミアという自転車を買ったが、それに乗るまで自転車を20年くらいろくに乗っていなかった。
そもそも小中学時代ですら70kgオーバーの引きこもり肥満児だったので、片手運転手放し運転なんかできっこなかった。
「手放したら危ないやんけ」これが言い分だ。
しかし、レースは走りながら水分や糖質を補給しなくては倒れてしまう。まさに死活問題だ。
3周目辺りから夫が「水分補給しろ」と指示をしてきたが、無駄な追いかけスプリントで脚を使い切ってしまい疲れ切っていたので先延ばししていた。
ボトルを取る事すらしんどいという体たらく。
しかし、そうなると思って私は秘策を取っていたのだ。
当たり前だが事前の栄養補給。
レース会場の交通アクセスがよく4時半頃に家を出発し8時スタートのレースに余裕で間に合う計算し、車中で前日焼いたパン、おにぎりを食べる。
ローストビーフサンドである。当日はツナサンドでした。
到着し、試走後にサラダチキンを食べる。
多くのアスリートは直前に消化の悪いたんぱく質は避けるようだが、私はインスリン反応が過敏で糖質を取ると血糖値の上昇が激しい。
眠気、目眩、意識の混濁するような時がある。かと言って糖尿病というわけではないがおそらく自堕落な生活をしたら糖尿病一直線だ。
なのでたんぱく質を利用して、緩やかに糖質を維持するというテクニックが必要になってくる。しかし、これには実は大量の水分補給も必要になってくる。
今回は折衷案として、直前のチキンと走行中のアクエリアス(ボトル2本用意)で臨んだ。
これがスタートまでの栄養準備である。
弱虫ペダルのキャラクター箱根学園の新開というスプリンター。
彼はフラップジャックのような、ウェハースのような固形のエネルギーバーを食べ続けていると言っても過言ではないぐらい食べている。
私はレース経験も浅く、スズカでは補給のうどんを食べるための休憩1時間とかしていて完全にナメくさっていた。
しかし今回は4時間の短期決戦(4時間って短期なのか?という自転車乗りのちょっとだから病がでてきたかもしれない)ともなると、走りながら補給するしかない。
スズカの時にマイプロで大量に購入しておいたエネルギージェルが役に立つ。
たくさん持ってきていたが、準備している時に声をかけられてそのままにしてしまったためジャージのポケットには合計4本しか入っていなかった。
一本あたりのカロリーが130kcalくらいなので、単純に30分に1本ペースでコンスタントに飲まないと消耗してくる感じだ。
仮想体重で平均時速25km/hとしても1時間に560kcal程消費するとしても、560×4時間=2,240kcal消費するので正確なことはわからないけれど補給なしで安静時基礎代謝を上回る運動代謝というのは危険な気がする。
走りながら補給するというのは、スピードを維持しながら片手で補給食を取り出しパッケージを噛みちぎって補給し、ゴミをポケットに戻すまでをこなさなければならない。
それがしんどい。そうも言ってられなかったので補給したが補給するにも疲れたという気がしていた。
おまけに、消化が終わっていないのに栄養は使い果たしてスカスカだよっていう感じがする。
ドロっと甘いジェルさえ至上の蜜に感じられる。胃の中で重いって事を除けば。
だから新開という選手は、胃腸が強くてタフな選手なんだという事がわかる。よくそんなに食べれるな。
次回へつづく。