つーる ど 日常茶飯事

自分軸な自転車や趣味のログ。

松坂桃李くんは天使だと思う〜映画 娼年〜

久しぶりに映画館に行ってきた

たまたまメ●カリが売れたので発送しに行って、たまたまママチャリの空気圧が低くくてあ●ひに空気入れ借りに行って、たまたまその帰りに暑いし夏だしラッシー作ろうとスーパーに行く途中目の前に映画館があって、15分後に松坂桃李くんの娼年が上映するグッドタイミングだなと思ったらフラフラとチケットを買っていた。

邦画が大好きな親友Mちゃんが先日観に行って、観終わった後落ち着くために1人サイゼリアでワインをデカンタで飲んだという衝撃作品であるということと、主演の松坂桃李くんが筆者どストライクのイケメンであるという事で興味があった。

原作は超有名な石田衣良の小説だが、未読であり何年も前にMちゃんが面白いからオススメとか夏に読んで欲しいとか何度手放しても買い直してしまうとか言っていた気がする。

まあ、とにかく深層心理にあったのもあってシンクロニシティ的にアニメ映画しか観に行かないヒキオタニートの私が珍しくスクリーンへ足を運びました。

要旨

無気力な大学生である主人公が、ある女性との出会いによって娼夫となり様々な女性との出会いによって精神の成長や変化を遂げていく。

前情報

ネタバレあまり気にしない性分なのですが、とにかく物凄い、松坂桃李くんという役者にNGはないのかという衝撃があるということでした。

松坂桃李くんについて

松坂桃李くんはまず外見が私のどストライクです。ジャニーズ系は全く歯牙にもかけない私は所謂イケメンというのが一体何を以ってしてイケメンと呼ばれるのかずっと謎でした。

どちらかと言えば確実にイケメンより美少女の方が好きで、ドルオタをしていた過去もあります。

そんな中で、こんなイケメン見たことないと驚いたのが松坂桃李くんです。

あまりにもどストライクなイケメンすぎて、作品を観たら生活が破綻してしまう恐怖から彼の出演している作品はなるべく観ないように心がけてきました。特集番組もなるべく観ないように調べないように避けてきました。

ここまで来ると我ながらの癖が強い!歪みきっている。

しかし、最近番宣でよく見かけるようになり一回くらいちゃんと観ようかなという時にわざわざ娼年を選んでしまった。

感想など

私は一体何を見せられているのかというぐらい、ひたすら続く松坂桃李くんの濡れ場。

推しの濡れ場をずっと見せられる新手のスタンド攻撃的なダメージを受け続ける。

年齢制限付きなので女優さんの乳首がバンバン出ている。

いやしかし、乳首ぐらいでありがたいなんていう感情が生まれない醜悪さというか生々しさ。

兼ねてより、性行為とは美しいものなのかそれとも醜悪なものなのかという議論は平行線である。

それは処女性への盲信みたいなものがあると思う。

処女を捧げるというのは美しいが、処女を捨てるというのは生々しくて醜悪だ。

欲望はどろどろと澱んでいるが、外に出せば清々しくもある。

松坂桃李くんはその欲望を抱きとめて受容するという難しい役どころを絶妙に演じる怪優ぶりを発揮していた。

イケメンなだけではなく本当に役者として素晴らしいのだなぁと。

濡れ場をこなすだけで怪優とは、と思われる方は一度ご覧になると良いと思います。

欲望とはなんぞや

演技と演出の仕方にもよると思われますが、実に地味で陰気な男性から落ち着いた受容力のある男性になっていきます。

お金で体を売るなど汚い事であるというキーワードが出てきますが、むしろ神々しさを増していくのが松坂桃李くんです。

濡れ場は特に美しさを感じないものばかりで、濡れ場というよりもまさに日常を切り取った非日常という感じでした。

日常といっても、私の周りには欲望を剥き出しにしている人は思い当たらずまるで非日常のようだけれど、実際には心の奥底に欲望を隠しているのだろうと思うのです。

この映画を観て、自分にこんな欲望があったのか気がついた系の感想を述べているレビューをちらほら目にしますがハードなオタク歴(察し)や強烈なまでに文学少女のなれ果てな私の耐性は凄まじく達観した目で全ての欲望を受けとめてきました。

ハードだと聞いていたが、この程度で良かったとほっと胸を撫で下ろし帰路につく自転車のペダルを漕いだのでした。

私の胸は高鳴らない。今まで読んできた本の中に少しずつ置いてきた。

実写になればと思っていたが、視覚刺激と聴覚刺激でもそこまでというわけではなかった。ただとにかく、松坂桃李くんが天使だったということだけで良かった。

この世に存在している存在なのか、2.5次元なのかという問題だけが私の中に渦巻いた。

女優さんが一般的には美人な方がキャスティングされていたが、超級女優さんでない(失礼申し訳ありません)ところがまた松坂桃李くんの天使性を増していると感じた。

人のセックスを笑うな

この映画娼年に関しては笑った。

特に熱海のシーン。

まあしかし、人のセックスが見たいという理由でこの映画を観るのはガッカリする可能性が高いです。

ほぼAVだと思いますが、AVと思って観ると全くつまらないと思います。AVはセクシーエンターテイメント作品ですが、やはり娼年はきちんと物語しています。物語が入ってくると単純にセクシーエンターテイメントとしての爽快感はないと思います。

鑑賞後に気がついた自分は、実際松坂桃李くんが男娼であるとして自分が金を払って彼を買うかどうかという現実とクロスオーバーして考え始める闇でした。

人が人を求める理由とは

登場人物の1人である、メガネのバリキャリ女性が松坂桃李くん演じる主人公に言ったセリフがかなり核心的で印象深かったです。

「誰でもいいわけじゃない。常識的で文化的なバックボーンを共有できる人でないとだめ。」

的な事を言ったと思います。正確ではないです。

濡れ場になると静まり返り、服を着たシーンになるとポップコーンバリバリ食べる人が近くにいたんですよ〜。私は低音域難聴のため雑音があると高音であるバリバリ音を拾ってしまい低音の音声がかき消えてしまいます。だから他人のいる空間で映画を観るって、このストリーミング配信時代ではハードル高いです。あと、衝撃シーンばかりなので忘れるw

しかし、これはまさに欲望そのものです。しかも女性特有の欲望です。

その欲望を叶える存在が役者であり、役者になれる人でもあると思われます。

つまり天使という存在は、相手によって相手の望む姿になるということなのでしょう。結果松坂桃李くん天使優勝おわり。

これ以上松坂桃李くんの成分を増やしたら生活が破綻する

天使は別世界に住んでいる。

この設定がぶれると生活が破綻する。奇行に走ったり、生活が蔑ろになったりする。

なるべく関わらないようにと思う。

この映画でファン層が入れ替わったようだが、私は今後も松坂桃李くんは天使だから死ぬ時に迎えに来てくれると思いながら生きていくことにする。

幻滅したというファンの方はとてもピュアなのかもしれません。処女性を大切にするのでしょう。人は物理的には内部自浄作用があるので健康なら体内は余程きれいです。

又、表面も洗浄すればきれいです。精神の穢れという発想は日本的で個人的にはとても好きな考え方です。

でも実際には実態がないものです。

物質のほとんどが、そして感情のほとんどが実は不要であるのと同時に、その全てが愛おしく彩りや波状であることも正しいです。

あとは全て1つの事に気をつければ良いでしょう。

生活だけは破綻させないこと。