つーる ど 日常茶飯事

自分軸な自転車や趣味のログ。

コウノトリは誰の前にも来るとは限らない前篇

備忘録代わりに書いておこう

けっこう前、具体的には年明けぐらいから書き始めていたこの記事を改めて今の状況を踏まえて書いておこうと思う。

こういうのはチラシの裏ならぬ母子手帳に記載するのかもしれないけれど、電子の海に漂わせておけば誰かの何かの役にたつかもしれない。

又しかし、誰かの心を苦しませるかもしれない。だから読んでいて嫌な気持ちがしたらすぐに読むのを止めて気分転換してください。

あくまでも自分軸で主観で書かれているブログでございます。

ところで、一般人の妊娠報告のブログがFacebook50シェアは一体何事か。

こちら。

http://tamunojoyfulnabouken.hatenablog.com/entry/20180915/1536969635

叩かれているならばもっとバズる(ってまだ言うの?言わないよね)はずだから、おめでとうってことにしておきますね。ありがとう。

妊娠は必ずできるものではない

妊娠は絶対できるものと思っていました。

やりたい事がたくさんあったので後回し後回しにしてきましたが、いよいよご縁待ちという状況になってからが随分長くありました。

子どもの作り方知ってる?などという侮蔑セクハラを同性からも数多く受けてきましたよ。

顔で笑って心で憎んで。それでも私はその人たちに人道的で真摯にお付き合いを続けています。

友人たちも次々とママになり、2人も3人も産んでいます。

前職の先輩社員さんの娘さんも成人し、下手すると私より先にママになってしまうでしょう。

さすがに自力での努力の方向性とメンタルの限界ということで病院に通うことにしました。

まだ自然妊娠が不可能ではない

年齢的に初産としては高齢に足を踏み入れようとしていますが、自然妊娠が不可能というわけではないでしょう。

しかし、タイミングが合わないのかどうしても妊娠しないのです。

運動が好きで、やる時はとことんアスリート並みにやってしまうことも良くないのかと最後にエントリーしたレース以降は極端に運動負荷を低くしたりしていました。

そこからじわじわと太りだしましたが仕方ありません。周りには「ちょっと美味しいものたくさん食べすぎちゃって太っちゃいました」と笑ってごまかしていました。

しかし、素人が自己判断であれこれ悩んだり見当違いの対処をしても仕方ありません。

明らかな身体の不調をきたした事をきっかけに通院が始まりました。

基礎体温がおかしい

まず最初に言われたのは基礎体温をつけることでした。

基礎体温とは経口婦人体温計で測る朝一の安静時体温のことです。

女性の体にはバイオリズムがあり、体温の変化が大きく分けて2回あります。低温期と高温期があり、妊娠を待つ場合高温期が続き月経が来なければ妊娠の可能性が高いという指標になります。

指導されて基礎体温を記録するようになりましたが、私の基礎体温は無茶苦茶でした。

強いて言うならば、中温がぬるぬると続く感じです。かと言えば上がったり下がったりと極端な動きを見せます。

しかし不思議なことにほぼ決まった周期で必ず自然月経が来ていました。

だからこそ、必ず自然妊娠できると信じていましたが全く妊娠することはありませんでした。

この定期的に決まって月経が来るのだから次こそはという期待感が徒らに年月を葬っていったような気もします。

ホルモン指数の血液検査

病院で最初にやったのは血液検査です。

自然月経が周期的にきちんと来ているにも関わらずタイミングが合わないのは、脳下垂体のホルモン分泌に関わる部分に問題がある可能性があるということでした。

脳下垂体というのはよくわからなかったのですが、著しく体調不良を引き起こし生活を困難にしていた子宮のメインストリートにできたでっかい筋腫を数年前に切除した他、遺伝的に子宮や卵巣に問題が起こりやすいということもありネガティブな要因をたくさん抱えています。

一週間後、結果を聞きに行くとやはり卵胞刺激ホルモン(FSH)の数値が高く、その意味するところは卵巣になんらかの機能障害がある可能性を示唆するものでした。

卵胞刺激ホルモン(FSH)とは

下垂体前葉より分泌され卵胞に作用し卵子の発育を促すもの。エストロゲンの分泌も促す。

心当たりはある

私は長らく自律神経失調症ですが(現在は寛解)つまりエストロゲンの分泌に問題があったためだったのだと思われます。

インターネットには怪情報も多い

漢方はまだしも、妊娠米だとか信憑性に不安のある怪情報が溢れています。

妊娠待ちをしている悩んでいる人たちは藁にもすがる気持ちだと思うので、心苦しくなります。

とりあえず、怪情報はシャットアウトして病院通いを中心に健康に気をつけて生活することしかできないと思い実践してきました。

数値の割には悪くない

血液検査の後は卵子が育っているかどうかの内視鏡検査です。

卵子がなければそもそも受精することはできません。

人によっては30代半ば頃から卵子の数は著しく減り、状態もピークを過ぎていくとのことです。

しかし、私の体ではきちんと卵子が育っており状態も悪くないようでした。

卵子があっても脳下垂体ホルモン分泌のトラブルで卵子があっても排卵がなく妊娠できなかったのかもしれません。

体調が悪い

慢性的に体調が悪いです。食欲旺盛なので見た目とても元気なのですが、ホルモン剤の断続的な投与によって常に調子が悪い状態でした。

休薬期になると元気になり、投薬すると寝込むような状態でした。

しかし、生物学的に生殖機能の期限があるとするならば耐えることも目的を達成するために必要なことでした。

つまり、これが不妊治療の肉体的苦しみの一つとなります。

結果的にはつわりがなかったに等しい状態だったのですが、ホルモン剤の投与については強制的な人工悪阻を引き起こすような状況になります。浮腫み、吐き気、目眩、強い眠気、情緒不安定、これに併せて何故か私には急激な血圧の低下が時折起こったため外出先で過呼吸から意識を失うなんていうこともありました。

(それによって取得しようとしていた資格の研修がポシャってしまい、次のチャンスは数年後。)

しかしホルモン剤の投与が始まると夫の理解が大きく、支えてもらい健康的で文化的な生活をするだけの穏やかな日々を過ごす事ができました。

適応可能な環境の変化と周りのサポート

若い頃は働け、一銭でも稼げという丁稚奉公に出されるような教育方針で脅迫まがいに言われていた実家との関係も元凶である祖母の認知症が進行すると共に圧力が減り、亭主が勤勉で養ってくれるなら女は家を守りなさいというステージに進んだことで全力で健康第一の生活をするだけでした。

嫌な人間関係は最初から断ち切り整え、ストレスまみれで会社に通ったりハードな疲労や睡眠不足に悩まされる事も一切なくとても恵まれた環境であったことが救いです。

 

次回後篇は子の発生を待つしんどいメンタリティについて全部主観で書いていこうと思います。