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母乳神話死ね!完ミで何が悪い!

産後約2ヶ月、母乳が枯れた。

色々ありましたが如何お過ごしでしょうか。

私は母乳が枯れました。ええ。今完ミです。息子はミルクボーイになりました。

実家に戻った時に高熱を出して寝込み、副鼻腔炎だか蓄膿だかを発症したため抗生物質を服用した関係で断乳していました。

発熱後の倦怠感などで搾乳もできず断乳が続いたところ、母乳が枯れました。

透明な汁がちょっと出るだけでうんともすんとも。

助産師さんに相談してみましたが、あまりいい返事はもらえませんでした。おそらく、もう終了です。せっせとマッサージをしたり、搾乳を1日10回ぐらいやり続ければまた出るようになるらしいのですが家事が滞ると思うと踏ん切りがつきません。体力が戻りきらず何度も搾乳に時間も奪われ、結果的にタスクがこなせないことが怖いのです。

息子より家事の方が大事なのか?と言われると難しいところですが、常に外から稼いで来ない自分の仕事は家を守る事という固定概念から逃れられず家事を疎かにするという事が考えられないのです。

誰かが家事をしない事を責めるということもありませんし、仕事に復帰するとかいうこともありません。全部たたんで専業主婦になりました。

また、母乳とミルクの栄養はむしろミルクの方が安定しているというメリットもあると思うとミルクがあるからいいじゃないかとも思うのです。

しかし、心の中にある大きな喪失感に悩まされています。

日本の母乳神話

日本は母乳神話があります。なんなら腹を痛めて産まないと子どもを愛せない的な事を言う老害もたくさんいます。

こんなに母乳にこだわる国は日本だけじゃないでしょうか。

あのね、出ないもんは出ないの。頑張って出そうとして生活が破綻したら終わりなのよ。わかる?

あと、母乳でりゃいいってもんでもないし揚げ物とか甘いもの食べて出した母乳の栄養とか考えたことあるの?それでも母乳の方が良いっていうの?

母乳あげなかったら愛情伝わらないの?母乳あげなかったら頭悪くなるの?母乳あげなかったら病気になるの?

母乳出ないから痩せない?

そんなもん全部嘘っぱちだい!

だけど私も悩みまくりました。逆子治らず自然分娩もできなくて帝王切開で、しかも母乳も出なくて完全粉ミルク育児。

母力ゼロかよ。

不良品かよ。

不良品は死ねばいいのか。

生きてる意味あるのか。

生きてる価値ないでしょ。

息子がかわいそうだから死んだ方がましか。

いいやそんなことはない。むしろ母乳マンセーするやつを殲滅させろ!

ぐらい思っとけばいいというところまで悩んで悩み抜いた。

ミルク育児はメリットも多い

ミルク育児はメリットが多いです。

まず、赤ちゃんがミルクをどれだけ飲んだかが明確です。しっかり飲ませられるので赤ちゃんはよく眠ります。

よく眠ってくれると時間のコントロールも容易です。私は産院でもらった育児ダイアリーをせっせとつけているので、およそのデータを予測する事が可能になり行動予定などがつきやすくなりました。息子の体調管理も異変に気がつきやすいです。

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使い込んですでにボロボロ。

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また、栄養は一定で現代のミルクは限りなく母乳に近い栄養バランスになっています。母乳は栄養が豊富と言うけれど、人によって成分はまちまちですしママが栄養バランスを欠いていれば母乳も栄養バランスを欠いてきます。多分。そうじゃなきゃ栄養指導とかあるわけがないし。

よく言われているのが、母乳にはビタミンKやDが不足するということです。粉ミルクには含まれています。とはいえ、生後間も無くビタミンKシロップを投与されるので問題はないと思われますが、粉ミルクに含まれており日々摂取するということは摂取しても問題がないか或いは日々摂取すべきだということだと考えられます。母乳育児ではビタミンKを母乳に移行させるために納豆や緑黄色野菜を積極的にとるよう指導されるので、むしろ粉ミルクに軍配があがると言えるような気もするのですが素人の個人的考えです。

そして、お出かけの時も最近ではショッピングモールなどだけでなく高速道路のサービスエリアにも調乳設備が整っていて、哺乳瓶と粉ミルクさえあれば授乳が簡単にできます。

持ち運びに便利なキューブタイプのものや、液体ミルクも発売されました。

ミルクストッカーで粉ミルクを計って持ってこればキューブや液体に比べてコスパも悪くないです。

母乳をあげないと痩せないも嘘で、私は母乳をあげていませんが13kg増量したのが産後2ヶ月で10kg減量しました。35歳、簡単に痩せるような年齢でもありません。

母乳を出さない分だけ食欲が強くないので、食事に対して冷静に向き合う事ができるような気がします。あと、産後油っこいものがあまり食べられなくなりました。バイキング形式の食事も大好きでしたが、まだ食べ放題する程の体力がない状態です。食べられる気がしないし、そもそも外食なんてホイホイ行ける状況にまだなっていません。

誰かが息子を抱っこしててくれて、車も運転してくれて、食事中に泣いても誰かがあやしてくれたら行けると思うのですが夫と2人でいてもあったかい食事を取れる事はほとんどありません。

夫が食べ終わってからバトンタッチして冷めきった食事をすることがほとんどです。そんな生活をしていると、食事なんてどうでもいいやと思うようになりますが母乳を与えなければいけないということもないので息子はすくすく育ってくれるのが最大の救いです。一連托生しません。

私を救った先輩ママの言葉

同時期に出産された方が最初母乳が出ないと言っていたので同じだなぁと思っていたら、久しぶりに会ったら母乳育児(混合)になっていました。

マッサージに通ったり赤ちゃんと母乳トレーニングをしたりと努力されたようですが、なんだか無性にショックを受けて眠れない夜を過ごしました。

疲れたとか家事があるとか言ってないで、家がぐちゃぐちゃになって食事も作れなかったとしても母乳育児中心に生活しなきゃいけなかったのか?私が悪かったのか?と自分を責めました。

その後日、産院でできたママ友さんから誘われて産院のイベントに行った時に助産師さんに相談しました。

助産師さんの意見については記事冒頭の通りです。

「今日ここに来ている方たちのほとんどは母乳か混合ですか?」

と聞いたところ、いやーそうでもないですよーとキョロキョロされ、数秒後にスッと先輩ママさんが現れました。

私は完ミでこの子たちを育てました」と。

見れば元気に育った5歳くらいの男の子。下の子はうちの息子より数ヶ月早く産まれた同級生。

私の母乳育児への執着、悩み、悲しみ、遣る瀬無さを話すと

「悩むよね。私も悩んだよ。」

と受け入れてくれた後、

でも悩まなくていいの。もう少しして離乳食が始まったら本当にどうでもよくなるから。」

目から鱗

そうなんです。人間って産まれてから母乳を飲んでる期間より、食べ物を食べて生きる期間の方が長いのです。

結局のところ食育なのです。食育とは言え、オーガニックがーとか無農薬がーとかそういうのではなく、幅広く食べ物からバランスよく過不足ない栄養を取りましょうねーというやつです。

私は涙目でしたが目から鱗が溢れ落ちたら強くなりました。

私、今後は母乳育児マンセー奴マウントしてきたら駆逐するマンになるってね。

私に母乳育児マンセーしたら物理的に駆逐するから。本当に心ズタズタになってるから何するかわかんないからねっ!

その後、近くの友達の家に直前アポで立ち寄ったところ「私も1か月で母乳出なくなったよ。」って話してくれたので、なーんだ、本当に気にしなくていいんだって楽になりました。

今後も息子はミルクボーイとして育っていきます。

完ミの息子はすくすく育っている

息子、育ってます。なんならでっかいです。

成長曲線ど真ん中です。

手のひらと足が大きくて、太っているという感じではなく全体的に体が大きいです。夫は175cm、私は160cmあるので親より子は背が高くなると考えるとおそらくゆくゆくは180cmは超える長身になるだろうと思われます。

半分冗談、半分本気で五郎丸歩選手みたいな屈強なラガーマンになろうね〜と息子に声をかけながらミルクを飲ませていたというだけが原因ではないでしょう…プラセボ効果的な?

果たして息子に五郎丸歩という概念があったかどうかは難しいところではあるけれども。

具体的には1か月半前に産まれた子と比べて大きさに引けをとっていません。

服のサイズで60がきつくなってきました。少なくとも体格面ではどんどんすくすく成長しています。

男だから女だからという時代でもありませんが、体がしっかりしていて男の子だなあという印象になってきました。

母乳育児じゃなきゃいけないことはない

私の母も1か月も経たずストレスで母乳が出なくなったそうです。姑である私の祖母があんなんだからです。※過去記事参照。尚リンクはせず。

その上私は哺乳瓶の乳首が嫌いで飲まなかったので、仕方なくマグマグに粉ミルクを入れてバシャバシャこぼしながら飲ませたから大変だったと言っていました。

私はほぼ母乳は飲んでいませんが、頭が悪いかと言ったら人並みには頭がありますし一応教員免許を取得していたりなんとなく教育関係のことをぬるーっとしていました。

今でもたまに家庭教師の依頼が来ます。私の情緒が不安定だったのは家庭環境や学校でのいじめによって人格形成期に不具合が生じたからであり後天的なものです。母乳で育ったかどうかではないのです。

散々悩みました。私も母乳神話に踊らされて、欠陥品は死んだ方がマシなのかと思いつめそうになりました。

しかし、母乳の良いところはミルク代がかからずいつでもどこでも授乳できるということだけであってミルクと変わらないのです。

だって、どちらも赤ちゃんの食事だからです。ご飯もパンも主食です。母乳もミルクも同じことです。結論そう思います。

結婚して10年目。さすがにミルク代やおむつ代くらいは気にすることなく生活できるだけは夫が頑張って働いてきていますから、精神や生活が崩壊してまで無理に母乳出さなくていいのです。

ただし、夫は母乳神話を信じています。免疫力が高まるから母乳を少しでも飲ませて欲しいと言ってきますが、私の母乳はもう枯れてしまいました。

母乳神話に苦しむママが救われて欲しい、救われたい。

母乳もミルクも赤ちゃんの食事であって、どちらがいいかを客観的に決める必要はありません。

ママと赤ちゃんの個性に合わせて選んだやり方が正解です。

さすがに結婚10年目。お金をかけてでも妊娠したいと思い病院に通いました。そして、いざ出産し母乳育児が軌道に乗らずお金をかけてでも母乳育児を続けようかと悩みました。

しかし、完ミ育児の先輩ママの言葉で私は救われました。

赤ちゃんが元気で大きくなればそれで良い。というか、そのために赤ちゃんたちは食事をします。

今後はメリットを前面に押し出して、自由にファッションを楽しんだりしながら育児自体を楽しんでいけたらなと思います。

私自身の母としての身体機能はあまり良くはありませんでしたが、この現代社会では戦時中でもないので母乳が無ければ生きていけないなんてことはありません。

中学の国語の教科書に載っていた『大人になれなかった弟たちへ』の文中にさえミルクは出てきています。(知らない方へ、この作品の内容は戦時中のお話です)

人と比べたりインターネットで調べすぎても心が死ぬ。だけどそれをやめられない気持ち良くわかります。

だけど思い出して。

大人になった自分たちですらご飯を食べる日もあればパンやパスタ、ラーメンetc炭水化物一つとっても色々なものがあり、何が正解かなんてありません。

赤ちゃんだって同じです。良いものを食べさせたいと言いながら、極論自分がとんかつばっかり食べてたら世話ないぜ!コレステロールが高いよ!

完ミは限りなく栄養が整っている、いわばカロリーメイトとかインゼリーみたいなものだと考えておけば良いのではないでしょうか。