つーる ど 日常茶飯事

自分軸な自転車や趣味のログ。

ハウステンボス歌劇団観に行ったら優しい世界だった

ストレスゲージ点滅、好きなことがしたい

子育て楽しい、息子かわいい、でも制限される事も多く好きな事なかなかできません。

睡眠時間は日によってまちまちです。

とあるワールドワイドなママさんから同じく4か月の息子さんを連れて縁あってアメリカに行ってきますとの連絡を受けた私はショックを受けました。

同じ育児ステージにいるのに海外旅行(たぶん)なんて羨ましすぎる!

4ヶ月児の子育て中でも海外旅行に行こうと思えば行けるんだと言う考えてもみなかったことを実行するのと、サポートしてくれる人が同行すること、現地に親族がいること、そして何よりトリリンガル!あとお金に余裕があるすごい、など本当に今までの種まきやご縁があるからやれるんだなと思うと、素敵すぎるこの方に比べて怠け者で湿気った性格で完全な日本の土着民族である私はショック過ぎて体調を崩して寝込みました。

とにかく私は寝ないと体調に直結です。体質的に全く睡眠不足への耐性がありません。

睡眠不足もありちょっとつつけば蕁麻疹、ショック死するメンタルです。

だから保健師さんがすぐ一時預かり登録して息抜きしてと何度も何度も言ったんだね。

羨んでるなら私も航空機のチケットを取って飛び出せばいいのにそうしませんでした。

実は旅行が苦手なのです。だから冷静になれば全く羨ましくないはずなのにおかしなものです。家が一番好きです。それが隣の芝生は青くてたまらないから死にたいはじめての子育てなんだということにしておきました。

だめ押しに夫が毎年恒例の大学の同期の集まりで週末の夜飲み会に行くと言ったことで限界に達しました

私も好きな事やりたいよーー!

まあ、勝手にやれよってことなんだよね。

産後アルコールを飲んでいない

私はとにかくビールが大好きなのですが、息子がどうかなったら対応できないかもしれないという不安からアルコールを一口も飲んでいません

いや、これも飲めよ勝手にって話なんですが、夫をはじめ人様に迷惑をかけてはいけないという謎の恐怖心から本当はできることをできないということが許せないという心理に陥ってしまっているのです。

自分で自分の心を縛って苦しんでいるのです。

お金だって夫が働いているのでないわけではありません。だけど、自分が働いていないからお金がなくて使えないというような気持ちになります。

睡眠不足不調もあり食欲がおかしくなり、胃がパンパンになるまで食べて水をたくさん飲んでは吐くという行為が始まり、いよいよ私はダメになると感じた時、そうだ!私にはハウステンボス歌劇団があるんだ!と思い出しました。

火を噴け年間パスポート!まだ期限はあるぞ!

産前に散歩のために買った年間パスポートを握りしめ、首がすわった息子を小脇に抱えて(物の例え)車を飛ばしました。

予定到着時間は開演15分前、なんとかいける!と弱っているはずのメンタルに強い確信をハンドルに込め走ります。

平日だから空いてるだろうとタカをくくっていたら、平日はどうやら団体客誘致をしているようでホール内は賑わっていました。

私はいつも当日有料席1000円です。

無料席や事前予約ならお金もかからないのになぜ?ですが予約しても来れるかわからないし、劇団員の方々は皆一生懸命お稽古をして舞台に立っていますから投資をしなければ今後のクオリティが上がりません。

お金があり良いサポートが得られればもっと良いものが観られるのですから、そのお金は人のためならずです。

ていうか、それぐらい払わないと失礼でしょうに。

宝塚のパクリとか言われていますが、パクリだろうがパクってなかろうが表現や舞台を観るのだから対価を支払うことは当たり前ではないの??

そして高くても1000円なんだから安すぎるぐらいです。

頼む。信じてるよ、息子がんばれ。

息子は膝の上観劇なので無料です。

もうこの時点で絶対お金払わないと申し訳ないやつです。

ものすごく思いつきで出てきたのでお腹空いたら困ると、直前にこっそり膝の上でミルクを飲ませていました。(ほんとはだめだろうな。ごめんなさい!)

案外平気そうな顔をしていたのでなんとか頑張ってほしいと思い幕が上がるのを待ちました。

衝撃!◯◯さんが出てくると泣く息子!

現在ラグーナテンボスではチームフラワーの天翔けるブーツという長崎での坂本龍馬をモチーフにした作品が上演されています。

私は基本的にクソDD癖があるので、みんな頑張っていて尊いと思っているのですが伊織はやとさん深佳さえさんの迫力あるお芝居やお歌は素敵だなあと思っています。

また私はあんまり頭が良くないのでわかりやすい演目が好きです。坂本龍馬という超有名なヒーローはわかりやすくて楽しめそうでワクワクしました。

暗転しBGMが流れ、お芝居が始まります。

そして坂本龍馬に扮した伊織はやとさんが舞台上に照らし出され、第一声。

うっ、うわぁーーーーん!!!!

伊織さんの迫力ある声に息子は驚いて泣き出します。その声はプロローグの静かなホールに響き渡り緊張感が生まれました。

そこから私は人力バウンサーになった。

その後も伊織さんが喋り、伊織さんが歌えば息子は泣き叫ぼうとしました。

そのたび人力バウンサーの揺れレベルが上がり、観客であるはずの私は舞台上の皆さんと同じぐらいの汗をかいていました。

とりあえず大泣きはしなかったのですが、大音量と舞台の照明効果がはじめての息子にはショックだったようですが頑張りました。

それと引き換えに私の腕は死んだ。

優しい世界

閉幕後、私は周りの方々に謝ろうとうかがっていたところむしろ先に「静かでえらかったね!いい子だったね!」と沢山の方から声をかけていただいたのです。

貴重な観劇を台無しにしてしまったのではないかと申し訳なく思っていたのですが、ボロボロの心に響く優しい言葉をかけてもらいました。

大きな音がだめな子はもっと大泣きするそうで、全然大丈夫と言ってもらえました。

なぜか私自身の事を大丈夫だよ、好きなことをしていいんだよと言われた気になりとても楽になりました。

スタッフの方からも同様に言っていただきました。スタッフの方々には赤ちゃんが泣くなんてきっと日常茶飯事なんでしょうね。

息子を抱えて拍手ができない時も多いのでペンライトを買おう!と思いペンライトをようやく買いました。

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すると撮影券が付いてくるのでこんな育児に疲れてボロボロの写真を残すのは嫌だなと思いましたが、いつ来れるかもわからないし伊織さんは子どもが大好きなんですよとスタッフの方が仰ったので、なんだか安心して髪ボサボサ、メイクぐちゃぐちゃ、ワンピース着ただけ、でかいママリュック、息子を装備して写真撮影に臨みました。

息子が全然泣き止まなくて本当に焦りましたがいい思い出になりました。

近くで見ても皆さんとてもお綺麗で素敵なのに、なぜわざわざ宝塚歌劇団と比べるのかわかりません。

カレーもオムライスもハンバーグもそれぞれ美味しいのですからいいではないでしょうか。

その数日後、また行きました。

ラグーナは庭。そうこれが私の産前からのスタイル。

後日談、息子2回目の観劇

慣れたのか派手に泣きませんでしたが、要求の声を張り上げて暴れていました。

そう。息子は観劇中に

う◯こをしていたのです。

オムツ替えてくれよー!と必死に訴えていたのです。

それに気がついたのはお芝居始まって10分くらいの時です。抱っこしているお尻側の手がベタベタする。あとなんか臭い。

とにかく椅子や備品に汚れが付くようではいけないので、必死にどこにも付かないようにしていました。

それがなければきっとご迷惑な声を張り上げることもなかったでしょう。環境に慣れたようです。そして私も人力バウンサーのお仕事にも慣れました。

写真撮影がこの時でなくて良かったと思いました。

その後う◯こはママがきれいに掃除しました。なお、服に付いたシミは手洗いのち粉末ハイターに浸け置きし事なきを得ました。

できれば毎日でも行きたいと思うのですが、息子が泣いてご迷惑をかけるのが怖いのとこいつ毎日来てるなと思われるのがいやなので週3回までにしておこうと思っています。

週に2回は習い事があるのでちょうどいいペースかもしれません。

最後に

最後に必ず歌っていた夢の扉という曲を楽しみにしていたのですが変更されていました。

なんと出産しているうちに!とびっくりしましたが、2回聞いたらこちらもなかなかスルメ曲でいいなと思いました。

ペンライトを息子ごと振っていきたいと思います。

今後もなるべくご迷惑にならないよう息子と楽しんで観劇したいです。

ちなみに、観劇デビューの深夜2時ごろに息子は泣くでもない声でずっと歌うように一人でおしゃべりしていたので楽しかったんだと思います。

顔を見たらニコニコしていました。夜中だから少し怖かったですが可愛かったです。