いよいよ術前入院&当日
眠れない夜を過ごして
入院前日の昼間に両親が来て住込みでお手伝いしてくれる母の荷物を運び込んで少ししたら、父は「じゃあ元気な子どもを産んでくれ」ってあっさり帰って行きました。
男親の矜持は背中で受け取りありがとうって言って見送った。
父を見送って戻ってきた母は何故か泣いた。
結婚してから今まで一度も夫婦で長く離れた事はない事と、祖母の事があり険悪な雰囲気が長く離婚する!とまで騒いでいた癖に、それが信頼?とか愛?故の甘えであったことに気がついたのだと思う。
そんなもんは娘からしたら最初からわかっていた。
父にとっても母にとっても、こんな長期休暇は開業以来初めての事です。父も午前中しか仕事しないそうです。そもそも仕事もう辞めてもいいけど、限界集落まっしぐらの地元のお年寄りを救うためにやっているのでその人たちが来れなくなるまでは仕事をしようというミッションでやっているようです。そんな両親を私は尊敬しています。
しかし面倒みてもらいたいのに両親も心身ボロボロでこんなんだから、私が妙に気を遣うから疲れるw
母は慣れない環境とストレスでキャパが少なくなっているのか、どう考えてもパフォーマンスが悪くなっていて教えても覚えられないしわからない!と怒るしでこの人完全に鬱病なんだなと思ったのですが、孫の顔でも見ればショック療法で良くなるかもしれないので普通に接しています。
全然考え方に柔軟性もなくて、私が鬱病サバイバーでなければきっとうまくやれなかったと思います。
そんな意味では鬱病経験者である私の言葉選びや接し方はとても有効と考えられるので、ひと月後には母のメンタルはかなり回復して良いものになるだろうと予想できます。
しかし、ずっとめんどくさい、いやだ、わからない、私はこんな嫌な思いをした、あんたはまだいいというような事をずーっと言ってくるので、お母さん、あなたが面倒くさいよと言いたくなるのを我慢して大変だねと言ってあげています。
まあ、病気だから仕方ないですね。
そんな事を考えていたら、体はとても疲れているのに夜はあまり眠れませんでした。
入院も出産も今後も心配だし不安もある、母は慣れない所に来てホームシックや鬱、急に暇で自由になったこと不安になり泣いたりするのが心配でもあり、ネガティブな事ばかり言うのを聞いているのもイライラしたりします。
私はそんな実家が嫌いで自分の理想の家庭を作ってきました。だから前日くらいは甘えさせてくれよと思ったけど、むしろ話を聞いてあげたり耐えきれずキレて喧嘩したりしました。
喧嘩しても母娘なのですぐケロっとしました。
入院前日の夜は夜中3時半くらいに目覚めて、そこから心がざわざわしてなかなか寝つけませんでした。
目の前に来た出産という大事業への未知なる圧力のようなものを感じたからです。
入院当日
入院当日の朝はいつも通り、夫は仕事に出社していきました。
母もどうやら眠れなかったようですが、寒いのといつ出ていけばいいのかわからず布団でじっとしていたとの事。
私は寝たり起きたりなので朝はなるべくゆっくりしているのですが、さすがに母も勝手がわからず困惑しているのではないかと起き出して行きました。案の定でした。
朝はいつも腹ペコで目覚める元気な私は、お腹すいたから何か食べると宣言すると作ってくれるというのでお言葉に甘えて手料理を食べました。
その後は私はひたすらのんびり、母は夕食を病室でとるためのお弁当作りをしました。1日経って少し環境に慣れてくれました。
朝からずーっと父と母は連絡を取り合ってSNSや通話を何度も何度もして、新婚かよ!というぐらい仲良しでした。意地っ張りでツンデレなのに本当はしっかりリスペクトし合って愛し合ってるの知ってたけどこんなわかりやすいの初めて見る両親の姿です。
意地っ張りツンデレで損してるのは親子そっくり。私もわかりやすく表現しないと、周りからやな奴勘違いされまくってるのわかるけど、どうやったら素直に大好きだよって表現できるのかわからない。そんな事も感じる出来事でした。
お昼も食べて時間になりそろそろ病院に向かうかとなりましたが、冷たい雨が降っていて荷物搬入をする母が上階まで階段往復なので疲れ果ててイライラしていたので、性格の違いにまた少し胃が痛みました。
私はわざと階段最上階を選びました。だって、家に帰るだけでエクササイズになるなんて超ラッキー!って思ったから。
日常生活するだけで健康になるなんて本当最高、って心から思っていたしこの妊娠期間も「産まれないでくれよ…」とは思ったけど、階段が嫌だなんて思わなかったから。
普通の人?は階段が嫌いなんですね。私階段好きですよ。
さて、そんなイライラする母はこちらの交通事情にもなれず、わからん、できん、どうしようってな感じでナビがあるのに道を何度も間違えるので、うっかりキレてしまいもう帰っていいよ!とかうるさい黙って!とか言い合いながら病院に到着しましたが、またすぐケロっとしました。
病院到着、受付から入室
入院前に検診を受けますが、混み合っていたので入室から先にしました。
荷物を搬入して物を片付けたりしていると、体重測定、血圧測定や胎児心拍チェックなどの検査をしました。
心拍は測りながら親友MちゃんとのSNSを見て笑ってしまったので、アラームが鳴ってしまいました。血圧が急に上がったようです。
最新の血圧が107/91ですから問題ありませんでした。
呼ばれたので診察室へ検診に行くとエコー検査で逆子が治ってないかを調べました。
治ってませんでした!
お腹は横切りにすることを伝えて、なるべく上手に縫って下さいとお願いすると常にベストを尽くしていますが血でヌルヌルして曲がったらごめんねと想定外な返事をされて、これから行われるのは処置のある処刑なんだということを思い出しました。
まさかの子の顔が凛々しいので男の子説が強まる
久々に子の顔が少し見えたので4D写真をもらいましたが、鼻から口元があまりにも夫に似ており「キリッとした顔してるね」「目鼻立ちはっきりしてるね」などと言われ、自分の顔っぽさがあまり感じられず複雑気分で母にも見せました。
母も案の定「夫くんに鼻から口元がそっくり…これは男の子だな」と、最初から孫は男の子派だったのが確信を得た様子でした。
父にも画像を送ると孫は女の子派だったのに、これは男の子かな?と言い出しました。
ものすごい男の子顔です。
私自身はたぬき顔なので十中八九は夫似ですが、男の子顔でもまだ産まれてくるまではわからないものです。しかし、性別を聞かないでよくここまで来れたと思います。
病気じゃないからご飯は美味しい
待ちに待った夕飯です。最後の晩餐です。
夜24時から絶食、手術当日朝8時から絶飲食です。
数日前からCMでPRが始まっている新製品のスナック菓子が食べたくてたまらなくなり、悩んだ結果抜け出してコンビニに行ってきたのですがその商品はありませんでした。
別のスナック菓子を買ってきて夕飯前に少し食べました。もうあと3日は食べられないと思ったらどうしても食べたかったのです。
妊娠によって行動の自由や選択の自由を奪われ、最終的には食事まで奪われる感じなんだな、OK。
出産って修行と同じというか煩悩を手放していく禊みたいなものなのかなという気がしてきています。読経しながら炎に木の札を1000枚投げ入れて燃やす修行みたいな感じ。
さて、ご飯!
上手に撮れなかったけど。
サクサクのカニクリームコロッケがメイン。全部美味しかった!
看護師さんも助産師さんも優しくて丁寧で、アットホームな雰囲気で、病院も落ち着いてて静かで人の出入りも少ないし、なおかつご飯も美味しいからこれは本当に良かった。
向こう3日は絶食、流動食、おかゆだけど、普通食楽しみに激動の3日を過ごそうっと。
夫が会社から直で来てくれたよ
仕事が終わって夫が会社から直で来てくれました。
別になんて事はないのですが、時間の許す限り母と3人で病室で過ごしました。
2人が帰った後、1人で過ごす時間は妙にそわそわしました。数日前にうっかり好奇心でやってしまった足の裏の角質がぺろんとめくれるフットケアの効果が出てきてしまい、足の角質がうろこ状にポロポロめくれ始めているのに気がつきました。
水虫と勘違いされないかな…という心配のせいか、子が胃や内臓を圧迫して色んなところを攻撃するせいか、寝苦しくなかなか寝付けない夜を過ごしました。
6時起床、お茶を飲む
病室はめちゃくちゃ乾燥しています。確かに加湿器が欲しい。
朝6時に起床しブログ記事を書きつつ、ゆるゆると活動を始めました。
お茶!
看護師さんが浣腸宣告してきたので腹くくります。