人狼ゲームインフェルノを観たネタバレ感想
盛大にネタバレ記事を書いていきますよ
※ネタバレ記事につき自己責任でお読みください。
筆者サバイバルなバトルロワイアル系作品が大好きです。
ヒーローもいいですがダークヒーローの役回りを推しがち。バトルロワイアルなら萌えは七原、しかし推しは桐山や光子。
桐山は救いようのない殺人マシーンだけど光子は奪う側に回っただけという名台詞がある。
そう、この心の変化がゾクッとくるのです。人は変わるのです。
まさに命がけの局面で生きるために生まれ変わるその瞬間、生命の力強さにどこか黒い魅力を感じます。
そもそも人狼ゲームとは
人狼ゲームとは簡単に言えば、数人で行う生き残りゲームです。
村人の中に人狼がまぎれており、人狼は村人を殺していきます。村人は人狼を探して殺します。最終的に人狼がゼロになるか村人が人狼と同数になるまでゲームは続きます。
村人の中には特殊能力のある役職を持つ者がおり、その力を使って人狼探しをしますが人狼も黙ってはいないので偽りながら駆け引きを楽しむゲームです。
映画ではリアルに命を賭けてゲームをします。
映画人狼ゲームシリーズとは
人狼ゲームと題された映画シリーズは最新作(完結?)のインフェルノを含め7作品です。
連続ドラマ形式の《人狼ゲーム ロストエデン》がインフェルノの前にあり、ロストエデン(ゲーム一回戦)からのインフェルノ(ゲーム二回戦)となっています。
いないと思うけど人狼ゲームシリーズの簡単なネタバレあらすじ
マッドランドまでのシリーズは、拉致されたり自ら志願してリアル人狼ゲームに参加した高校生がゲームを行います。
最初は謎だらけでしたが少しずつ、このゲームはどこかで配信されていて勝敗に金銭が賭けられるギャンブルの対象であることがわかります。
謎の組織によって仕組まれたデスゲームです。
勝てば1億円もらえますがこのゲームは実は前半戦と後半戦があり連続2回勝たなければ1億円は貰えないことになっています。
かなり過酷です。
端的に結果は以下です。
人狼ゲーム 村人勝ち
人狼ゲーム ビーストサイド 人狼勝ち
人狼ゲーム クレイジーフォックス 狐勝ち
人狼ゲーム プリズンブレイク 村人勝ち
人狼ゲーム ラヴァーズ 人狼勝ち
人狼ゲーム マッドランド 村人勝ち
だいたい陣営の勝率は半々です。
ロストエデンとインフェルノの価値とは
シンプルに前半戦と後半戦をまるっと観ることができる初めての作品です。
前半戦のロストエデンがテレビドラマというのがまたズルくて、今どきの配信サービスを利用しないと観れない的な感じだったのでAmazonプライムビデオで公開されるのを待ってました。
ロストエデンを仮に観ていなくても人狼ゲームシリーズは毎回前半戦か後半戦のどちらかのみなのでおそらく気にはならなかったと思います。
しかし通しで観たからこそ、主人公の紘美の変化にカタルシスを感じるようになります。
推しポイント
ここからはロストエデンを含めたインフェルノの主観的な推しポイントをご紹介します。
盛大にネタバレしていきます。
- 親友ルナが悪魔
- アリサが酷いメンヘラ
- 水谷も酷いメンヘラ
- 踊る狂人、無能な狂人
- 結末が秀逸
紘美の親友ルナは人間的にはクソ女ですが、ズッ友の紘美を用心棒として最後まで守り続ける一途さがありました。
その一途さにより前半戦は村人陣営が勝利します。(前半戦、ロストエデン)
そこまでくるのに駆け引きがたくさんありますが、人狼陣営が勝てば勝利できる狂人の役職を持つ都築は勝手に踊って勝手に死にます。盛り上げ役としていい仕事をしました。
さて後半戦、補充されたメンバーには悪魔のルナが騙して手玉に取る男水谷がやってきます。
水谷のことを好きでルナを殺したがっているアリサのメンヘラ度はどんどん上がっていきます。
見所は、用心棒として最後まで紘美を守ったルナを最後まで水谷が守るというオマージュ。
お前たち同じ属性だったのか。
一方、前半戦では覚悟を決めろと紘美に凄んだアリサが紘美に凄まれる展開に。
紘美は覚醒します。
秀逸な結末、まさにカタルシス!
人狼として二回戦をむかえた紘美とアリサ。
アリサは大好きな水谷が狂人で人狼陣営だと思い込んでいます。
実際は用心棒で村人陣営、おまけにルナの事が好きな水谷はルナに敵意剥き出しのアリサを人狼だと決めています。
人狼陣営では親友ルナを殺したくない紘美とルナを殺して水谷を残したいアリサの間でも駆け引きが行われていきます。
ゲームが進むにつれルナと水谷は敵陣営なので一緒に解放されることはないと思い知らされていきます。
さらに水谷は用心棒で必ずルナを守るためルナを襲撃することは不可能。
最終夜、人狼2人、村人3人が残り決着が着く。
アリサは水谷を殺せないと泣きじゃくる。
すでに覚醒済みの紘美はナイフを大袈裟に翻し、水谷の部屋を襲撃。
で、背景では警察が捜査をしていて施設を探していました。トンマな警察が乗り込んだときには決着がついてしまっていたのです。
さて、ここのどこがカタルシスなのかというとこうです。
紘美とアリサは人狼。
村人はルナ、水谷、越智の3人。水谷は用心棒でルナを必ず護ります。
裏をかいて越智を守る可能性もありますが、メンヘラ具合からすると最後までルナを守ることは明白です。
ルナを殺したくない紘美と水谷を殺したくないアリサ。
警察が助けに来るかもしれないと信じていたかつての紘美。しかしいい子な優等生紘美はどこにもいません。
優等生の紘美なら越智を襲撃したかもしれません。もしくは守られているとわかってルナを襲撃し失敗、時間稼ぎをして翌日越智を指名して厳しいながらにさらに時間稼ぎ…というプランもあったと思う。どうかしら。甘い?
そうではなく、確実に殺せる用心棒の水谷を殺すと決めて実行します。
紘美は生きる事にフォーカスします。
いい子の自分を捨て、友情を捨て、生きることを選びます。
ダークヒーローの誕生です。
さながら土屋太鳳演じるビーストサイドの主人公に重なります。
続きが気になるので続編に期待
勝ちで解放されたメンバーのその先も気になります。
特に今作インフェルノは最後警察が辿り着いてしまいます。警察がたどり着いたら、生存者は保護されて取り調べられ施設や死体は現場検証です。
物語は続いていきますし、1億円もらったのかも知りたいです。
ともあれ、このままシリーズ完結と言われたら警察ほんと邪魔だったし風呂敷広げて逃げるのずるいと思うので続編お願いします。